この百貨店は1989年にソウルでオープン後、人気の百貨店として多くの人が利用していたそうです。しかし、この建物はとんでもない欠陥建築物だったのです。工事が始まった時点では4階建ての設計だったのが、シ ン ジ ラ レ ナ イ ことに工事途中から5階建てに変更したというのです。しかも、構造的には5階建ての建物が安全に建っていられるようなものではなかったのです。さらに悪いことに、この建物のコンクリートの床はフラットスラブ構造といって、構造的にはあまり強いものではなかったのです。この構造は梁が無く、デザイン的にはすっきりとしていいのですが、この構造を採用する時は特に注意が必要なのです。構造の専門家がこの百貨店の危険性を指摘したにも拘らず、この百貨店の責任者である会長や社長は人命よりも自分達の目先の利益を優先したのです。
最初に工事していた建設会社は工事途中の変更を拒否して断固反対したようですが、百貨店の経営者は同族系の別の建設会社に無理やり引き継がせたということでした。
こういう無責任極まりない人間が世界中にいるということは残念なことです。わが国でも同じようなことが事が起こっていますが、こういう社会はどうにかなりませんかね。
ラベル:ビル崩壊の危機
【関連する記事】