先日、「設計専攻建築士」としての登録が(社)日本建築士会連合会より認定されました。
専攻建築士として認定されるということは、建築士の資格を取った後の経験と実績が評価され、信頼できる建築士として認められたという一つの証になります。建築士の資格を取ったばかりの経験の浅い人や実績のない建築士は専攻建築士として認められません。
建築士の資格を持っていても、それぞれの建築士が実際にどんな仕事をしているかが一般の人には分かりにくいと思います。医師に内科や外科、小児科などの専門に違いがあるように、専攻建築士にも、いくつかの分野があります。現場で工事の監督をしている「生産専攻建築士」・建物の構造計算をしている「構造専攻建築士」・建物の電気やガス、空調などの設備設計をしている「環境設備専攻建築士」・役所で建築確認の書類を審査したりしている「法令専攻建築士」・建物の意匠設計をし、構造や設備全体のとりまとめをしている「設計専攻建築士」などがあります。専攻の分野によって日頃の実務内容や得意な分野が分かるようになっています。
但し、専攻建築士として認定されたとしても、耐震偽装で問題になった姉歯建築士のように職業倫理の欠如は別問題です。いくら技術や経験があったとしても、専門家としての責任感やプライドが欠如していたり、人間性に問題があれば信頼されるはずがありません。
これからも設計専攻建築士として自己研鑽に努めたいと思っています。
2006年11月09日
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