一年の内で太陽が出ている時間が一番長い夏至の頃と比べると、4時間以上も日照時間の差がありますから、この時期は太陽の光や熱を昼間のうちに、しっかりと取り入れておきたいものです。
太陽の高度が一番低いこの時期は、建物に庇があってもじゃまにならず、南に面する部屋には奥まで太陽の光が入ってきます。ですから、大きな開口部があれば晴れの日には昼間は暖房は必要ありません。ただし、建物の断熱性を良くしておかないと、折角の太陽の恩恵を十分に受けられません。熱が外に逃げて行ってしまうからです。
建物の南側開口部の上に庇や軒の出がないと、真夏は太陽の光がどんどん部屋の中に入って来てしまい、暑くてどうしようもなくなります。エアコンでがんがん冷やさないと部屋に居ることも出来ません。庇や軒の出は雨や雪から建物の外壁を守る役目もありますから、建物にとって大切な要素です。
マイホームの計画をする時は、十二か月の生活を具体的にイメージし、顧みる事から始めると良いスタートが切れると思います。
これからマイホームを計画される方に、参考のため住宅づくりの本を紹介します。時間があれば、読んでみてください。
「 住まいの十二か月 − 建築家の現場から 」
宮本 忠長 著 彰国社 発行
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