先日、宇部市の景観計画の説明会が開催されました。
宇部市は、平成16年の国による「景観法」の施行に伴い、良好な景観の形成を図るための「宇部市景観計画」を策定しました。この計画において、積極的に総合的景観施策を展開する区域を景観計画区域として定め、建築物の新築等の行為について届出義務を課し、景観に影響を及ぼす場合は勧告を行いながら規制誘導による景観形成を図っていくということです。景観計画区域は新川駅前からエムラまでのシンボルロード沿線や真締川周辺、宇部港周辺などが該当する区域になっています。
宇部市景観計画の基本理念は以下のようになっています。
1.培われた緑・花・彫刻運動を継承・育成する。
2.北部自然緑地、周防灘などの優れた自然景観を守り育てる。
3.常盤湖、小野湖、真締川、厚東川等の水辺空間を保全・活用する。
4.数少ない歴史、文化的資産を守り育てる。
5.地方中核都市にふさわしい中心市街地景観を。
6.活気ある産業都市としての景観をつくる。
景観形成の為の基準の項目の概要は以下のようになっています。
1.建築物の外観の色彩や形態意匠の制限
2.壁面の位置の制限
3.建築設備に関する制限
4.建物に付属する駐車場に関する制限
5.緑化に関する基準
良い景観を形成するため、建物に一定の基準を定めることは必要だと思いますが、最終的には、設計者や建て主、住民が自分達の街をどれほど愛着の持てる街にしたいかという意識を持つかによって都市の魅力や快適さが変わってくるのではないかと思います。建物は雨露がしのげればいいという考えでは都市の魅力は増すことはないでしょう。
posted by yuhi at 16:15| 山口 ☀|
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